『暴走するジェンダーフリー』が刊行(橋本琴絵)

橋本琴絵

令和3年8月28日、『暴走するジェンダーフリー』(ワック)が刊行されます。

本書でもっとも主張したかったことは、「リベラルは女性差別主義者」であるということです。
と言うのも、ご存知の通り、中国共産党はウイグル人女性の強制堕胎や強制出産など基本的人権を全否定する行為をしていたことで、英米ならびに欧州議会から非難決議を受けています。


しかし、日本のリベラルは、今もその中国に対して強い親和性を持ち続けています。これこそ、「リベラルは女性差別主義者」の証左と言えると考えます。


そもそも、リベラルとは「空想したこと」を現実世界に適用しようと試みる人々です。原発廃止や、Co2 排出削減も、日本やアメリカの原発や二酸化炭素は批判しますが、けた違いの数の原発を建設して稼働させ、また二酸化炭素を排出し続けている中国に対して、リベラルは何も言いません。つまり、環境保護が目的ではなく、日本やアメリカの工業的競争力を「環境保護」を利用して妨害するのが目的なのです。


同じように、結局のところリベラルが言う「ジェンダー論」とは、女性を道具にした反政府活動に過ぎないのです。そのために利用される「女性の人権」を守るため、本書を執筆しました。


一方で、「保守的」とされる人々の女性観はどうでしょうか。

実は、これこそ「女性保護」を目的にした政治思想なのです。と言うのも、我が国・日本は神話の時代から「男女平等」でした。男神のイザナギと女神のイザナミは対等な立場で恋愛して子供をつくります。しかし、聖書の女性像は「アダムの肋骨からイブが生まれた」とされ、男性の従属物として女性を捉えています。


こうした社会的背景がある中、日本だけが「女性蔑視」があるという虚偽風説が実(まこと)しやかに流布されています。これは深刻な人種差別であり、私たち日本人は傍観すべきではありません。


夫婦別姓など、一見すると女性の権利を守るかのような主張は、実は「女性差別推進」のためには便利な制度なのです。「女の家柄が低いから結婚しても名字は名乗らせない」ということが明治以前は沢山あったため、「夫婦は同じ名字にしろ」となったのです。それを覆そうとする動きは、「女性差別の復権」のためでしかありません。


また、神道などの祭事で女人禁制の伝統があるのも、例えば、現代でも妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると奇形児が生まれることがあるように、外観からは判断できない妊娠初期に不特定多数の人々が集合する祭りなどに女性が参加すると、結局は女性の不利益になるという「経験則」を反映させたものが伝統です。それを現代に形成された一過性の価値観で「差別だ」と断じて良いものではないのです。


本書『暴走するジェンダーフリー』は、「女性のため」と言いつつも、その実態は共産主義や反日活動のために行われている数々の政策や主張を看破し、日本の伝統と文化を守るために執筆いたしました。是非、お読みください。


橋本 琴絵(はしもと ことえ)

昭和63年(1988)、広島県尾道市生まれ。平成23年(2011)、九州大学卒業。英バッキンガムシャー・ニュー大学修了。平成29年(2017)、衆院選に立候補(広島5区/比例中国ブロック)。日本会議会員。


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